かつて金融機関に勤務していた経験があり、数多くの中小企業の代表者の方々から多くのことを教えていただきました。現在も行政での労働相談の業務に従事し、会社や働き方のあり方について多くのことを教えていただいております。
最近寄せられる労働相談の中には、パワーハラスメントに関するものが少なくありません。また、解雇・退職勧奨に関する相談も多く寄せられます。労働者は会社都合による退職と考えているにもかかわらず、会社は自己都合退職とし、紛争に至るケースが数多くあります。個別労働関係紛争における「あっせん」の申請により和解することもあれば、弁護士へ相談し、労働審判に発展するケースも数多くあります。人手不足で社員の採用に苦労する現在、労使の紛争により離職者が相継ぎ、経営が危ぶまれるような事態はできるだけ避けたいものです。
「いい会社って何だろう」という私の長年考えていたテーマから企業の経営についてアドバイスができる人間になることをめざしています。「働き方改革」では生産性の向上が必須となり、企業にとってより利益を上げることは必要となります。しかし、金融機関にとって無借金・高収益の会社はいい会社であっても、働いている従業員は不満を持っている場合も多くあります。かつては、決算書の財務内容から会社の問題点を洗い出し、今後のビジョンについて代表者の方々と検討を繰り返してきました。現在は、労働者の方々から多くの相談を受け、これまでと違った視点で「会社」が見れるようになってきたとようやく感じられるようになりました。
平成31年2月13日(水)には、東京商工会議所練馬支部様と東京都社会保険労務士会練馬支部主催セミナーで「モデル事業計画書から労働時間と人件費の推移を考える」というテーマで講師を務めさせていただきました。また、令和元年11月26日には、練馬ビジネスサポートセンター様と公益社団法人練馬西法人会様にお世話になり、「時間外労働の上限規制で人件費の増加!?」というテーマでセミナー講師を務めさせていただきました。労働基準法改正における時間外労働の上限規制や決算書の見方、事業計画書作成のポイントについてご紹介させていただき、どちらかというとマニアックな財務諸表や事業計画作成のポイントをテーマにしたため、わかりにくい点もあったと思います。熱心に聞いていただいた方、練馬区以外から参加していただいた方、具体的な質問も多く、感謝のかぎりです。
中小企業にとって現在の環境は大変厳しいものであります。未払い賃金・残業問題・長時間労働など現在数多くの相談が寄せられます。
起業間もない方、経営状況が厳しい方、遠慮なさらずお声かけ下さい。就業規則の見直しや36協定のポイント、労基署対応、財務内容の問題点や労働環境の確認をしたい方、金融機関での融資の受け方、是非お声かけ下さい。会社とともに成長し、「いい職場」を作りたいと考えている方であれば、会社でも個人の方でも歓迎いたします。(予算は遠慮なく相談してください!!)
会社と従業員双方に働きやすい「いい職場」が求められております。厳しい社会情勢の中で、会社にとっても従業員にとっても「いい会社」「いい職場」といえるようなお手伝いをしていきたいと考えております。